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「攻撃的守備なイタリア」FGO vol.72 

Football goes on vol.72

「攻撃的守備なイタリア」

フットピーポーよ!いやあバロテッリですよ!ってばっか書いてある夜中に書いた手紙状態の前回FGO今読んで赤面しています!そんな訳で一日置いた今日はあくまで冷静に、バロテッリですよ!無しで試合を振り返ってみますね。

プレビューで完全にネガティブな内容を予想していたこの1戦ですけど、ここにきてイタリア節全開!流れを無視した1発のビックプレーで先制。前がかりに来る相手の攻撃を身体を張ったディフェンスで止めて、カウンターで追加点。そして逃げ切る。まさに伝統のイタリアンな展開の試合だったと思います。

ただその方法論がこれまでのイタリアとは違うのが「攻撃的なイタリア」「生まれ変わったイタリア」と呼ばれる所です、どこが今までのイタリアと違うんでしょうか?

それは守ってカウンターの「守って」部分、守備だと思います。

これまでのイタリアの「守って」はペナルティエリアにずらりと選手を並べて各ディフェンダーがマンマーク気味に選手を捕まえて守る安全第一の方法論でした。いわゆる「カテナチオ」です。

「カテナチオ」の問題は、守れる事は守れるけど、深い位置からのロングボール主体の攻撃がほとんどスペシャルなFW次第になってしまう所でした。ゴールは相手のミスかスーパープレイ待ち、非効率的なサッカーです。さらに言えば相手に主導権を渡し続ける「カテナチオ」では守り切れなくなった。どちらかと言うとこっちの方が重要です。

今大会の「攻撃的なイタリア」の一番のポイントはこの守備方法の変更。「カテナチオ」を捨てた、「脱カテナチオ」に意義があると僕は思っています。

「攻撃的」と言われるとどうしても文字通り攻撃シーンを考えてしまいますよね。でも「攻撃」「守備」というのは状態。「マイボール」か「相手ボール」かという状態です。だから「攻撃的攻撃」「守備的攻撃」もあれば「攻撃的守備」「守備的守備」もありえる。

イタリアの攻撃化を「マイボール」時に求めるとたぶんピンとこないと思います。結局得点はカウンターだし、ボールポゼッションにもそこまでこだわりは見えない。「マイボール」時のイタリアにそれほど劇的な変化はありません。相変わらず「守備的攻撃」だと思います。

ただ「相手ボール」時を見てみると、イタリアは過去のイタリアよりも攻撃的になっています。陣形がコンパクトになるようにディフェンスラインは高め、前から素早いプレスでアタックをかけてなるべく高い位置で奪う。前で守る「攻撃的守備」プレッシングでイタリアが守っているからです。

「攻撃的なイタリア」と言われて、じゃあその攻撃がどう変わったか、という部分ばかり今までチェックしてました。その結果、3-5-2を使う、サイドがいない、だからポゼッションで崩せない、「マイボール」の状態の不合理ばかりが目立ち、それを突っ込んでいた訳です。違うんじゃないの、と。

でもイタリアの攻撃化の重要なポイントははそこじゃなかったんです。「相手ボール」時の攻撃化が今大会の「攻撃的なイタリア」の真髄なんじゃないでしょうか。

しかもその「マイボール」時の不合理もこの試合で解消されたところが面白い。どうしたって押し込まれる展開が、「マイボール」時の中途半端さを許さず、カウンターしかできない流れを生み出した。ただしそのカウンターは今までのような深い位置からではなく、プレッシングで奪う前目から仕掛けるショートカウンター。

選択肢の減少が逆にシンプルなショートカウンターへと落ち着き、この試合でプレッシングショートカウンターというバランスの取れた形にたどりついた。そしてその形がバッチリはまった。やっぱり守備の国なんですよ、イタリアは。守備で耐えるのが楽しそうな国。相手からボールを奪うことに悦びを見出せる国。「相手ボール」で力を発揮する国なんです。そこを勘違いして「マイボール」派になったって怖くない。本当に怖いイタリアはドイツ戦でのイタリアですよ。

以前のアイルランド戦後のFGO(vol.65)で「イタリアは将来的に攻撃的守備で鍵をかけるネオ・カテナチオをやるしかない」と書きましたが、それがほぼできたのがドイツ戦。ただ同じブログで「今大会のイタリアに本物のプレッシングは無理」とも書きました。

3-5-2、4-3-1-2、ピッチを均等にカバーしないフォーメーションを採用している所がその根拠でした。本気でプレッシングやるなら4-4-2フラット、もしくは4-2-3-1、4-1-4-1だろ、と。プレッシングに無理がある布陣でプレスするから選手が後半足止まってるだろ、と。

実はその印象は今でも変わりません。ドイツ戦もクロースでは無く、ミュラーかロイスが頭からサイドに構えていたら本当に分からなかったと思ってます。やはり4-3-1-2でプレスをかける戦いだとサイドに数的不利があったからです。ドイツ戦を観終わっても、いまだにプランデッリは理念を示すだけで、システム、戦術でそれを実現することを助けていないと思ってます。

あのバロテッリを上手く起用している所や、チームに一体感をもたらす所をみると選手のマネージメントが上手な「モチベーター」なのは間違いないでしょう。ただ僕にはプランデッリの戦術よりも、選手のがんばりの方が強く印象に残るんです。戦略は正しい、だけど戦術がなってないそんな印象。今大会のアズーリは大会一走るチームだと思います。でもそれは必要以上に走らなければ成立しないサッカーなのでは?

このドイツ戦でたどりついたプレッシングショートカウンター。ファイナルはここに特化できるかどうかだと思います。おそらく4バック、ドイツ戦と同じメンバーでしょう。はたして中2日であの消耗度の激しいサッカーをできるのか。ファイナルでこそプランデッリは選手達を助けるアイデアを出さなければいけないと思います。


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