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「無敵艦隊の沈め方」FGO vol.70 

Football goes on vol.70

「無敵艦隊の沈め方」

フットピーポーよ!一体誰がポルトガルのこのサッカーを予想できたか。いやあ完璧なプレッシングでした!僕はこのサッカーでスペインを苦しめるのはドイツだと思ってました。まさかその片鱗を今大会で一度も見せなかったポルトガルが、プレッシングで無敵艦隊を沈黙させるとは…これだからサッカーは面白いっすね!

今大会のここまでのポルトガルの戦い方は、どちらかというとバイタルをしっかり潰して守り、奪ってから両サイドにあずけて高カウンターを仕掛けるというのが基調。それがこの対スペイン戦に関しては完全な前陣攻のプレッシングサッカー。ポルトガル監督パウロ・ベント、策士ですね~。

恐らくパウロ・ベントの頭にあった絵は、今年のカンプノウでのクラシコ。モウリーニョのレアルが思い切ってラインを上げて、バルサの中盤に強烈なプレスを叩きつけて1-2で接戦を制したあの試合だったはず。

確かにそのクラシコでラインコントロールを預かっていたセンターバック、そして前からのカウンターで脅威を与え続けていたアタッカーがポルトガルにはいる。バルセロナのコピーチームを破るために、レアルのコピーチームになるというこの作戦、お見事です。

この日のポルトガルで素晴らしかったのがモウティーニョ、メイレレスのこの2人だと思います。メイレレス、モウティーニョはそれぞれスペインの攻撃の起点であるシャビ・アロンソとブスケツに徹底的にプレスを高い位置で仕掛け、スペインのお得意のパス回しを阻止する事に成功。特にモウティーニョ。同サイドのCR7が担当エリアから離れ気味なので、どうしても生まれるポルトガル左サイドのエリアもカバーしつつその仕事をこなしていましたね。最後のPK失敗もかすむ、この試合のMOMに相応しいと個人的に思っています。

スペインはやはり最初からナバス(大好き)、ペドロのサイドプレーヤーを使わず、こちらもサプライズのネグレドをスタメン起用。どちらかというとペナルティーエリアにどっかと構えるボックスストライカータイプであるネグレドの起用が、さらにスペインのボール回しを悪くさせてしまいました。

スタート時点で大きく後手を踏んだスペイン。しかしここからの交代はさすがデルボスケ、まずセスクを投入してポゼッションの回復を目指し、次にイニエスタに比べて中に中に入ってきてしまい、サイドで起点になれないシルバを外しナバス。最後にポルトガルのハイプレスを横に間延びさせる為に、ナバスの逆サイドにペドロ。ペドロの交代がシャビという所もポイントでしたね。イニエスタを中央に移し、将来的にはチームをシャビから引き継ぐであろう男に託すこの采配、良かったと思います。

しかしそれ以上にポルトガルのプレスが良すぎました。スペインは90分間ほとんどポルトガルを崩せず。逆にポルトガルは前陣攻のショートカウンターから「あわや」というシーンを何度も作り出します。スペイン相手には引いてはダメ。その最大の武器である中盤のパス回しを受けるのでは無く、「攻撃的守備」で上回ってみせる。勇気を持ってディフェンスラインを高く設定して脅威のパス回しをゴールから遠ざける。高いラインの裏のスペースを、高い位置からボールを奪って出す正確なパスで狙う。全て理にかなった狙い通りの「無敵艦隊の沈め方」がそこにはありました。

今季のCLでバルセロナを破ったチェルシーの方法論はもっと安全を重視した「後陣攻」。バイタルエリアを「ゾーンプレス」で人数を用いて守り、深い位置からのカウンターに全てを賭ける。しかしこの方法論では攻撃がたった1人か2人、多くて3人で、自陣ゴール前から攻めあがって点を取るという、それこそドログバのような怪物がいてもツキを祈るしかないような展開になってしまいます。下手をすれば必要以上に相手のポゼッションを高めてしまい、相手をノセてしまう。振り回されて体力を奪われる。そんな風に全て裏目に出てしまったのが準々決勝のフランスでした。

裏目に出るか出ないかは要するに相手次第。そうではなく、自分たち次第、結果をより能動的にコントロールできるよう、ツキを必然に近づける為にリスクを犯す昨日のポルトガルのあの姿勢。「無敵艦隊の沈め方」それは極論すれば「勇気を持って挑みかかる事」なんだと。そしてそういった戦い方の方が負けても後悔が無い。ここが大きいとは思いませんか?

ポルトガルの選手達は胸を張って母国に帰ると思います。そして国の代表として誇り高く戦った選手達をポルトガル人は大喝采で迎えると思います。そんな関係を僕は日本代表にも求めたいんですよ!

惜しい事にポルトガルにはベンゼマ役がいなかった。攻撃時に9番のプレーしか引き出しの無いウーゴ・アウメイダがせめて枠に飛ばすか、それとも気の利いたプレーをしていれば、無敵艦隊はポルトガルに沈められていたと思います。逆にスペインは予想外のプレッシングを浴びたこの1戦で、負けなかった事が大きい。決勝戦を前に、対プレッシングの1戦を経験できたのは大きいと思います。

プレッシングにとって一番キツいのは「空振り」です。そしてボールが奪われてもピンチにならず、プレスをかけるのに移動距離がかかるサイド、この「ピッチの安全地帯」の活用がやはりプレッシングには有効。プレスを浴び困ったときに、「ピッチの安全地帯」にボールを避難させられるのはポゼッション側にとっては助かり、プレス側にとっては「空振り」につながりやすい。

ナバスの投入がスペインに落ち着きをもたらしたように見えました。そしてペドロの投入でポルトガルは両サイドが押し下げられ徐々に後退。延長の30分間は足がさすがに足が止まってきた事も加わり、再三サイドからピンチを招いていました。サイドにナバス、ペドロを置いた方が、スペインが目指すピッチを広く使った攻撃ができるというこの現象。はたしてデルボスケは迎える決勝でどのような結論をこの大会のスペイン代表に出すのか、楽しみです。

そして正直、迎えたくない1戦ドイツ対イタリアですよ、ついに

なんで迎えたくない1戦なのか。まるで勝てる気がしないからです。選手の力量でそこまで差があるとは思っていません。決定的なのはこの両チームの相性の悪さです。

ドイツは昨日のポルトガル的なサッカーをもっとマイルドに上手く使って大会に入ってからずーっとやってます。プレッシングを機を見て浴びせ、サイドをキチンと活用して、左、右、そして中央、全方位から有効な攻撃を仕掛ける。まずこのプレッシングにイタリアの中途半端なポゼッションが阻まれる気がします。イタリアにはナバスもペドロもいない。サイドに構えるのは低い位置にいるサイドバック1人。プレッシングを浴びて困った時に預ける「ピッチの安全地帯」に人がいない。ドイツのプレスをかいくぐるには、可能性の薄い「放り込み」しかない。

サイドプレーヤーの不在は守備にももちろん影響します。目の前に警戒すべきサイドプレーヤーがいないドイツの両サイドバックは後ろを気にせず上がり放題。このままでは今大会で最も危険なサイドバック、ラームが上がり放題になる。ドイツの左サイド攻撃がただひたすら恐怖です。

そんな訳で今日のイタリアは引いて守る気が無くても自陣に押し込まれる展開になると思います。GL第1節のスペインのように、ドイツが真ん中に集中して自ら手詰まりになってくれればありがたいですけど、ドイツに限ってそれは無いし、押し込められた所をサイドから崩されてズドン!そんなシーンが何度も拝める気が…

プランデッリは今こそ昨日のポルトガルのように思い切るべきでは。この試合こそラーム、ボアテングの前にサイドプレーヤーを配置する4-3-3や4-2-3-1で行かないと!試合が始まってその配置を見て、高い位置にサイドプレーヤーがいなかったら僕はもう覚悟して観る事にします。

それでもほんのちょっとだけ、ドイツの高いディフェンスラインの後ろに放り込まれたボールを、バロテッリが信じられない身体能力でねじ込んじゃったりして、なんて甘い夢を見ています。昨日のポルトガルもそうだったけどこのスポーツを観ていて一番楽しいのって自分の「こうなるだろうなー」って想像の上を行くシーンを魅せつけられる所だもんね。試合の分析とファン心理は別なんです!(笑)

そんな訳で今日は緊急開催される大須DUEでの生観戦に行ってきます!イタリアが3失点以上したら僕の方は見ないでそっとしておいて下さいね、それでは試合後に!好き者たちはDUEにて!「青い」顔にならない展開を祈って!フォルツァ・アズーリ!



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