FC2ブログ

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Football goes on vol.16 

「日本×パラグアイ」

フットピーポーよ、日本の戦いが終わっちゃったよ。


しかしまさかW杯で自国のPK戦を観る事になるとは。普段は余裕の第3者の立場で、PK戦という狂気を味わい「PK戦好き」とかぬかしてたんですけど、自分の事になるとまさかあんなイヤなものとは。


120分プラスPK戦というジリジリとした展開。はたして試合が終わった時、みなさんは何を思いましたか?


W杯の決勝トーナメントという晴れ舞台で、自国の選手が戦った。という見方で行けば確かにお腹はいっぱいです。ただ、デンマーク戦を観てしまったからには、僕は無念でしかたがありません。もったいない。その一言です。


立ち上がり。パラグアイはラインを大胆に押し上げ、まずペースを掴みにきました。奇襲をしかけてきた訳です。しかし慣れない戦い方をするパラグアイはミスパスを連発。日本は立ち上がりチャンスだったんです。


しかし決勝トーナメントの重圧が、日本の攻撃を鈍くしてしまいました。長谷部、遠藤の位置はデンマーク戦に比べると低く、サイドバックも自重。ペースをパラグアイに明け渡してしまいました。


そこからはパラグアイの試合巧者ぶりが発揮され、日本は川島がいなければ延長戦にたどり着けなかったでしょう。


日本は唯一の攻撃の手段である松井が交代すると、ここまで3戦がそうだったように攻撃の手段を失い防戦一方に。ドリブラー松井の交代がいない。この問題は毎試合つきまといました。23人を選ぶ時点で、このサッカーを想定できていなかった事が悔やまれます。


そして交代は岡崎。この相手との関係性や、仕掛ける事を意図しないマンネリズム。どうしても監督を評価しきれないポイントです。岡崎を置くなら大久保の場所。逆サイドでの崩しありきの選手です岡崎は。


逆に最後に出てきた玉田を、あの時点でだしていた方が面白かったと思います。パラグアイは松井のアジリティーを抑えきれていませんでした。そして延長残りたった15分しかプレーできなかった玉田のドリブルも抑えきれていませんでした。


唯一、「お」と思ったのがケンゴウの交代。アンカー阿部を削ってケンゴウシステム。「攻めるぞ」というメッセージ性の強いあの交代は、監督もW杯で成長した事を証明していました。でもできれば既に成熟している監督でやはり戦いたかった。


さらにもう一言言わせてもらうとPK戦です。PK戦は運、とはよく言われる事ですけど、PK戦マニアから言わせてもらえばそんなのウソです。


PK戦はメンタル勝負です。そして技術戦でもあります。日本は極秘でPK戦の練習を行っていたらしいですが、このW杯決勝トーナメントという舞台でPK戦を戦うというのはやっぱり特別なんです。


だから日本はまずPK戦を避けなければいけなかった。90分、最低120分で白黒ハッキリ付くサッカーをしなければいけなかったと思います。僕にはどうしても日本が決定的な事を「先送り」にする、リスクを犯さないサッカーに終始していたように観えてしまいました。


それと3番目に駒野を配する順番にも、ディティールの甘さを感じました。この日の駒野は攻撃はさておき、守備で何度もピンチを迎え、あまりいい出来ではありませんでした。

はたして駒野はペネルティーアークに置かれたボールを前に、余裕をもてていたのか。120分のネガティブな気持ちの方が強かったのでは。


なぜ、途中交代で足の残っている岡崎、玉田、ケンゴウではなかったのか。もしそれが「練習で順番は決まっていたから」だとしたら、やっぱり監督の能力を疑うしかありません。


たしかに、決勝トーナメント進出は充分な成績です。しかしこのチームでベスト16の相手がパラグアイ、勝てばベスト4をかけて優勝候補筆頭スペインとやれるという事を考えると、僕には逃した魚の大きさの方が気になります。


岡田監督は「勝たしてあげたかったが、自分の能力がたりなかった」と試合後に語っていました。予想外の結果に浮かれていては、大事な事は見逃してしまう。サッカーを応援する側にも、世界基準は求められています。


だからこそ、そんな中でひとつになって闘い、結果を出した選手には心から祝福と感謝を伝えたい。PKを外した駒野も胸を張って帰ってきて欲しい。日本代表の選手は本当によくやってくれました。


試合が終わった後に、あんなに多くの選手が泣く代表を、僕は初めて観ました。それこそがこのチームを物語っていると思います。4年後のブラジルに向け「チームがひとつになれば、世界と戦える」という確かな手ごたえが掴めたはずです。


全員守備、そして全員攻撃。このトータルフットボールの芽をどこまで育てることができるのか。今度こそその方向性を加速させる、適任者のもとでブラジルを目指さなければいけません。それが今大会の教訓だと思います。


日本にとっての祭りは終わりました。それでもW杯は、フットボールは前に進みます。日本も前に進まなければいけないんです。ただそれでも、南アフリカで戦った選手達を僕は忘れないし、誇りに思います。





スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。